はい、こんにちは。Sakaiです。
今日は、製造業を辞めたいと考えている工員の方に向けてですね。
僕が「これまじキツかったわ」っていう体験談と、それを踏まえた上での楽しく生きる方法なんかをお話できたらと思っています。
コンテンツ
製造業を辞めたい時に読んでほしい5つの退職理由
基本的に作業がキツイ
製造業は、工場構内で作業をします。
空調が効いていたとしても、産業車両の出入りが頻繁なのがほとんど。
開放されたシャッターから入ってくる風が身に沁みたりで、冬はとにかく寒い。
夏は夏で産業機械が熱を発することに加えて、自分も必死に動くので体感温度がめちゃくちゃ高い。
僕が町工場で熱処理の加工をしていた時は本当に灼熱地獄のようでした。
その代わりにこの職場に限っては冬はシャッターが閉まっている時は暖かかったですけどね。
その他、作業内容は基本的にルーティンワークなので、やりがいは感じにくい。
自分自身が成長している感覚がなく、ただただキツイ作業を淡々とこなすだけなのも辛いよね。
交代制の夜勤がとにかくキツイ
夜勤ってそもそも人間が朝の光を浴びて過ごすのが普通に出来ているからか、なかなか慣れないんですよね。
作業中に眠くなると集中できなくてミスが発生しやすい。
昼間に寝ても疲れがとれにくい。
こうなってしまうと悪循環に陥って体調を崩しますよね。
夜間オンリーの職場で2年間働いていたことがありますが、10kg以上の重い部品を取り扱っていたのもあって腰を痛めましたよ。
でも職場自体は大らか(というか管理が甘い)だったので、ブラジル人は休憩時間が終わっても30分くらい寝過ごしていたのにお咎めがなかったっていう凄い職場だった(笑)
まぁさすがに、僕が退職した半年後には別会社に吸収されていましたよ。
30年後の自分が容易に想像できてキツイ
製造業って、わりと簡単に先が予測できます。
例えばあなたが毎日顔を合わせる上司を思い浮かべてみてください。
それが順当に昇格した自分の姿なんですよ。
上司のようになりたくないと思って改善活動を積極的に行ったり資格を取ったりしても、その環境にいる以上は自分が思い浮かんだ上司のようになってしまうよね。
なぜなら、その環境にいる以上は入ってくる情報に限りがあるし、やれることにも限界がある。
ビジネス書とか色々読んで、「現状を俺が変えてやる!」って強い情熱をもって上に働きかければ話は別ですが、それだけの情熱があるなら起業する人がほとんどです。
異動で辛い職場に行ったらキツイ
雇われている以上は自分で仕事を選べません。
今は快適な部署にいるとしても、会社の都合で肉体的・精神的に辛い職場に行く可能性は誰にでもある。
僕も快適な部署から1日56,000歩(iPhoneのヘルスケア)の組に異動したことがありますが、足の爪が剥がれるくらいにキツかったですねw
人間関係はまずまずだったので、精神的に辛くなかっただけ良かったと思います。
近い未来にAIとロボットで自動化したらキツイ
例えば、
僕が働いていた大手自動車メーカーでは、一時期試験的に導入された改造型ペッパーくん
(ソフトバンクのあのロボットです)が工程に組み込まれていました。
当時はペッパーくんの動きは非常に遅く、よく構内の道をふさいで物流車両を渋滞させていて(笑)
「ロボットの時代はまだまだ先だな」
と、苦笑いしながら同僚と話していましたが、
2015年に大手自動車メーカーは人工知能・ロボットに5年間に約10億ドル(約1200億円)を投資。
2018年3月にはAIソフト研究開発で新会社を設立、今後約3000億円以上の投資を想定している。
これはつまりどういうことかと言うと。
加速度的に労働力の機械化が進んでいくと考えられるんですよ。
僕は実際に大手自動車メーカーに勤務していて肌で感じているのですが、常に成長している大手企業というのはスピード感が半端ない。
かつては物流車両を渋滞させていたペッパーくんも、今後劇的に進歩しスピードアップするかもしれない。(想像したらちょっと笑えますがw)
もともと人間よりも力のあるロボットが柔軟性を持った作業を次々こなすようになれば、僕達が行う作業が全てロボットに置き換わっていくでしょう。
これはもう、時代の流れ的に間違いないんです。
その『Xデー』に、あなたは備えていますか?
「製造業はスキルが身につかない」というのは嘘
経験上、スキルの習得に関しては中小企業の町工場と大手自動車工場によって結構変わってきます。
地元の町工場で働いていた時は、取引先から引き取った部品を「熱処理加工」する仕事でした。
加工した部品を検品してフォークリフトを使ってトラックに積み込み、出荷していたのですが、これがまたルーチンワークでして。
「ここをこうしたらやりやすい」って提案しても、上司は「予算がなくて。人員もギリギリで動ける人がいない」とかそもそも改善する気がなかったですね。
なので、特別なスキルを身につけることはできませんでしたが、フォークリフトの腕前は上達しました。
地元の愛知は工場が多く、リフトの経験があれば重宝されるので、一応稼げるスキルが身についたと言って良いでしょう。
大手自動車会社の場合はやる気次第でわりとスキルを身につけるチャンスがあります。
例えば、
入社時の面接で「社員を目指しています!」と伝えておけば、優秀な人員を確保したいと考えている部署に配属される可能性がある。
そしてアイデアが良ければしっかり汲み取ってくれるような上司がいたらしめたもの。
ある改善プロジェクトに関するプレゼンを率先してやれば、パワーポイント(スライド式で人に改善案とかわかりやすく見てもらえるPCソフト)のスキルが身につく。
これは工場以外に、営業でも使える高度な技術だし、起業したあとも凄く役立つ。
僕の場合はWard(文章作成ソフト)で作業標準書なんかも作成してたので、ちゃんと職場を選べば、スキルを身につけることが出来ます。
元工員・現起業家が伝える楽しく生きる方法はコレ
昇進・社員登用を目指す
僕は大手自動車会社に契約社員(期間従業員)として勤めていた頃に5回「社員にならないか?」と登用試験に誘われたことがあります。
20代の頃に2回、30代の頃に3回ですね。
若い頃はやりたいことがたくさんあったし、当時働いていた職場の隣の組長が過労で半年以上休職していたのを見ていたので、本気でなりたいわけじゃなかった。
仕事内容が機械加工だったので、冬は極寒だし夏は灼熱地獄。
毎日油まみれで作業していたので、「この作業を一生続けるのかぁ」って考えると、本気で受かろう!って気にならなかったんですね。
なんとなく誘われてなんとなく受けたものだから、そりゃ落ちますし、大して落胆もしなかったわけです。
むしろ、契約期間満了して解放されたら趣味に没頭できることを楽しみにしていた気がしますね。まさにダメ人間ですがw
そして30代。
色々な工場を転々として、アルコール依存症(改善しました!詳しくはメルマガで赤裸々に書いています)というどん底から、20代の頃働いていた件の大手自動車工場に再就職をします。
結構ボロボロだった状況で拾ってくれたので、会社には今でもめちゃくちゃ感謝しています。
そして配属先が本当に良かった。
子供の頃から車が大好きで、今もスポーツカーに乗っているくらいに好きなんですが、この時の配属先がなんと「物流課」だったんです。
普段はまず乗れない牽引車や特殊作業車に乗れるし、前にやってた機械加工と違って油まみれになる工程ではない。
まさに天職だと思いましたね。
これはあくまで推測ですが、アルコールで体調を崩していたので、比較的楽な物流課に配属されたんじゃないかと思います。
しかも物流課ってね。
人柄の良い人が多いんですよ。
部品を運搬して各部署の組長とかと話す機会が多いので、コミュニケーション力が高い人と接する機会が多い。
人と話すことが好きな僕はここでまた「天職や!!」って思いましたよね。
まぁのちに本気で社員を目指すために、地獄の工程を経験することになるのですが、、(ここでは割愛します)
この職場のおかげで健康に意識を向けることができたし、ダメ人間だった自分に本気で向き合ってくれた上司もいたので、ここで本気で思ったんですね。
「社員になりたい」って。
恩を返したいって気持ちもあったし、どれだけ仕事がきつくても車両を取り扱えることに強い魅力を感じ続けられた。
結構ボロクソに言われたりもしましたが、自分に対して家族のように本気で向き合ってくれる先輩や上司がいる環境。
職場選びって、やりがいのある仕事を選ぶのはもちろん大事だと思うけど、最終的には人と人だって思いましたよね。
なので、もしこれを読んでくれているあなたが今の職場の人間関係に悩んでいるのなら、転属の相談を上司にした方が良いと思います。
でないと、
限られた時間をずっと悩み続けながら会社に通い続けなきゃいけないし、明るい未来なんて想像できないじゃないですか。
そんなことを思いながら、本気で社員登用試験を受けた僕の経験談をプロフィールにも書いていますので、続きが気になってくれたなら読んでください。
関連記事>>>プロフィール
明るい未来に繋がることを始める
プロフィールにも書いていますが、まぁ必死に頑張ったんですが登用試験落ちましたw
工長から試験結果を伝えられた瞬間は本当にショックでしたね。
なぜなら、これまで35年間生きてきたなかで1番本気で取り組んだから。
それまで適当な人生だったので、他の人の本気度と比べたらミドリムシレベルかもしれませんが、それでもショックで2週間くらい引きずっていた記憶があります。
そうはいっても落ちたもんは仕方がない。
来年こそ頑張ろうと思っていた時期に、北陸の能登半島まで車で旅行に行ったんですね。
※ちなみに独立企業した今でも車の一人旅が好きすぎてこんなコンテンツを創りました
→ 「男 一人旅 車」が最高に楽しすぎるので40代起業家が魅力を全力で語ります
今は撤退しましたが、当時は金沢に24Hの「すしざんまい」があって、北陸の新鮮なネタを夜中や朝、いつ行っても食べれたんですよ。
※イメージ画像(法人コンサル先の社長さんに奢ってもらった海鮮丼)
なので、夜勤明けにそのまま車を走らせて、っていう自由気ままな旅とグルメを楽しんでいたんです。
そしたらですね。
ホテルのチェックイン時間まで車内で時間を潰していた時に見たドラマが、僕の人生を変えてくれました。
「孤独のグルメ」
このドラマ、知らない人のために簡単にご説明をしますと、仕事の合間に立ち寄った大衆食堂でひたすら食事をするだけのドラマです。
「え、それの何が面白いの?」って思いますよねw
でもね、これが面白いのよ。
井之頭五郎(通称ゴローちゃん)という中年男がひたすらに食事を楽しむシーンがメインなんですが、基本モノローグで構成された心理描写がとにかく面白い。
ユーモアがあるというか、こんなこと考えながら食事してる人がいるのかってくらい、ちょっとした発見があったり、発想が面白いんです。
そして何より魅力を感じたのが、「仕事の合間に」各地のグルメを堪能してるというトコ。
このドラマを視聴しているまさにその時、僕は週末休みを利用して金沢でグルメを堪能していた。
でもこの素晴らしい時間も限られていて、月曜日が来てしまったら会社に拘束されて各地のグルメを楽しめない。
この時、ゴローちゃんがとにかく羨ましくなったんですね。
架空のキャラクターなのにw
そうなると、どんな職業なのかなって気になってきます。
なんかたまにBMWに乗ってるシーンがあるので稼げる仕事なんだろうなーって余計に気になります。
「輸入雑貨商」
これを知った時、なんとなく雲の上の存在だなと感じました。
それでも、頑張って勉強したら自分でもなれるかもしれない。
そんなぼんやりとした気持ちで検索していると、
ついに見つけます。
人生を変えたキーワード。
それは、
「輸入ビジネス」
インターネット完結型輸入ビジネス。
ebayという海外のオークションサイトや米Amazonで商品を買って、発送代行会社を利用して輸入し、国内のAmazonやヤフオクで販売するというもの。
初めてみた個人ビジネスのブログは具体的なノウハウが書いてあっでですね。
もうね、衝撃的でしたよ。
「あれ、これ自分でもできるんじゃね?」
って感じでねw
そして色々調べていくうちに、輸入ビジネスで起業したい!って気持ちがどんどん強くなって、副業から実践。
ついには独立って流れです。
インターネットが普及した今の時代、僕が選んだ輸入事業に限らず、たくさんの選択肢があります。
サイトアフィリエイトやWebマーケティング、ユーチューバーなど、個人でできることがどんどん増えていっていますし、これから新しい仕事がどんどん創出されると思います。
あなたが昔の僕のような工員生活を送っているのなら、まずはなんか楽しそうなことを始めてみるいいですよ。
加速度的に変化している今の時代、ほんの些細なきっかけで簡単に人生変わります。
僕が「輸入ビジネス」って検索した時のようにね。
まとめ
ということで、簡単にまとめると、
- 工場勤めでも割と楽しいことがあるなら昇進目指して頑張ってみる。
- 辞めたい理由が頭から離れないなら、なんでもいいから明るい未来に繋がることを始めよう!
って感じですね。
まずは今やっている仕事に一生懸命になってみる。
死ぬ気でやって、その上でどうしても明るい未来がイメージできないのなら、自分でもできそうな楽しく生きていける方法を考えて、まずは検索、そして実践する。
僕はこれで人生変わりました。
ここまで読んでもらえたということは、きっと共感していただけたと思うので、ぜひ共感だけで終わらずに行動に移してみてくださいね。
Sakaiでした。ありがとうございました。
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