こんにちは!Sakaiです。
海外ドラマ『ヴァイキング~海の覇者たち~』のシーズン4途中まで視聴して
とても面白かったので本記事でご紹介していきます。
8世紀末のスカンディナヴィア、イギリス、フランスを舞台に略奪劇が生々しい本作。
基本的にはフィクションですが、実在したとも言われているヴァイキングの指導者で王、
そして英雄ラグナル・ロズブロークの活躍を軸に、
ダークファンタジーの陰鬱さ、北欧の雄大さなど、本当に見所満載です。
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ヴァイキング~海の覇者たち~の舞台
Photo:『ヴァイキング~海の覇者たち~』
(C)2014 TM PRODUCTIONS LIMITED / T5 VIKINGS PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
第一話の冒頭では、ヴァイキングらしく、バルト海東岸での戦闘から始まります。
ツノのついた兜を着用した姿ではなく、機能的なチュニックや革鎧を着用した戦士たちが闘いあい、死屍累々としていく。
戦闘描写がとてもリアルで、見ているこちらまで痛みを感じるほどです。
ここで視聴を諦める人が結構いると思いますが、
重厚な世界観、
オーディンを始めとする北欧の神々を信仰する人々と
キリスト教徒との絡みは一見の価値ありです。
基本的に北欧側の登場人物は死後の世界を信じているので、闘って死ぬことを恐れていません。
感情移入したキャラクターが簡単に死んでしまうこともあるので、覚悟しておいてくださいね。
略奪ありきで善悪の概念がない
イングランドのリンディスファーン修道院で略奪しようとするラグナル達
『ヴァイキング』の主要民族『北の民』は、
北欧神話で闘いの神であるオーディンを信仰しているため、戦場で死んだ戦士はヴァルハラの扉が開いて、
あの世で祝杯をあげてまた闘いの英気を養うという死生観です。
彼らからすると略奪は正義。
また、医療と言うものがない時代なので、
ひどい裂傷などの手当ては刀剣を熱して患部を焼くか、そのまま放置。
重症を負っていても闘いで死んでいくことが最善と思えてくるくらいに、
闘いは当時として誇り高く生きる為に欠かせない要素に感じます。
けれども、イギリス領土などにも出向いて略奪していく様子を見ていると、
自然と相手側の兵士を応援したくなってしまうシーンがあったりで、複雑な気持ちになることも。
ヴァイキングに登場する主要キャラクターTOP5
ラグナル・ロズブローク(主人公)
とにかく強くて優しさも併せ持つカッコイイ主人公。
残虐なヴァイキングをまとめる長でありながらも、キリスト教徒のアセルスタンを受け入れるなど、
弱者に温情を見せるシーンも多い。
アセルスタン(修道士)
リンディスファーン修道院の修道士。
ラグナルに捕虜として連れて行かれ、異教徒の地で暮らしていく内に感化していく。
本作キーパーソンの1人。
フロキ(船大工)
船大工でもあり人一倍神々への信仰心が強いヴァイキングの戦士。
ひょうきん者な一面と屈折した性格で、個性が強い。
個人的に大好き。
ラゲルサ(ラグナルの妻)
ラグナルの妻にして勇敢な女戦士。
美人で強く、母性的なのにいつまでも若い、理想的な女性の1人。
ロロ(ラグナルの実兄)
ラグナルの実兄で勇猛な戦士。
気性が荒く、弟の躍進に嫉妬するなど強い野心を秘めている。
トラヴィス・フィメル演じるラグナル・ロズブロークが本気でカッコイイ
未知の場所である西を開拓することで現状を変えたいという野望を息子のビョルンに明かす
勇猛果敢で決断力に富み、状況によって優しさと非情さを適切に切り替えていく様子は、
残虐なヴァイキングの印象とは裏腹に、理知的にさえ感じます。
家族愛も非常に強く、息子のビョルンに対してはしっかり理を説き愛情を注ぐ理想的な父親像。
放浪者から譲り受けた太陽盤を使って西への航海を目論むラグナル
ラグナルはまさに英雄に相応しい行動力で、自分の野望を確実に行動へと移していきます。
この時代でスカンディナビアから、本当に存在するのかわからないイングランドまで危険をおかして大海原を渡るという発想は、
現代で例えると、宇宙を開拓する以上の挑戦だったのではないでしょうか。
現代人も負けていられません。
西の豊かな国などという空想のために、船と名声を危険にさらすつもりはないと言い放つハラルドソン首長
ヴァイキングの長、ハラルドソンは、いつの時代にも蔓延っている現状維持思考者。
ネタばれになるので控えますが、作中に勇敢な一面や彼の過去を知ることで感情移入してしまうことも。
お互いの利害関係を考えながら思慮を巡らすハラルドソンとラグナルとの絡みも、
より緊張感が増して良い味出していますね。
シーズン4の途中まで視聴しての所感
今回はネタバレしない程度に『ヴァイキング~海の覇者たち~』をご紹介していきましたが、
重厚な世界観と、北欧神話を信仰するヴァイキングの考え方は伝わりましたでしょうか?
ヴァイキングの略奪してこそ民族のアイデンティティが確立されるとも感じるこの作品は、
今回は載せていませんが、紀元初期の北欧神話の神々とキリスト教の軋轢が
日本人の私達にもわかりやすく表現されているのも大きな見どころの1つですね。
見て損はしない海外ドラマだと自信を持ってオススメできますので、
興味があればぜひ一度ご視聴ください。
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