知らないと危険!AmazonFBA長期在庫保管手数料について

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こんにちは、Sakaiです。

 

Amazonが提供しているフルフィルメント by Amazon(FBA)は、商品の保管から注文処理・出荷・配送・返品に関する顧客対応までしてくれるとても便利なサービスですが、『商品の保管』には当然、占有スペースに応じて『在庫保管手数料』が発生します。

 

本記事では、『知らないと危険!AmazonFBA長期在庫保管手数料について』ということで、在庫保管手数料の確認方法と、なかなか意識することの難しい『長期在庫保管手数料』について解説をしていきます。

 

※2019年2月以降、FBA在庫保管手数料と長期在庫保管手数料が大幅改定されます。

→【2019年版】FBA手数料と長期在庫保管手数料の改定を詳しく解説

 

FBA在庫保管手数料と長期在庫保管手数料とは?

通常の在庫保管手数料は毎日課金される

FBAに預けている商品に対して、商品ごとに在庫保管料が設定されています。

 

この在庫保管料、中国輸入で取り扱う比較的小さめの商品(体積重量0.1kg~1.5kg)程度なら、
商品1個に対して日あたり0.01円~0.9円程度の課金なので、最初は意識しにくいです。

 

取り扱い商品数が増えて1つの商品で在庫を10個以上持つようになると、ボディブローのように効いてくるのが『通常の在庫保管手数料』となります。

 

また、商品の体積が大きいほど保管手数料が高額になりますので、本記事の『仕入れ前に在庫保管料をFBA料金シミュレーターで確認する方法』で実際にどれくらいかかるのか確認をしておきましょう。

 

知らないと危険!慣れた頃にやってくる長期在庫保管手数料の恐怖

 

『長期在庫保管手数料』は、毎日課金される『通常の在庫保管手数料』とは別に、同じ商品を180日以上Amazon倉庫に預けていた場合に課金されます。

 

長期在庫保管手数料が設定されているのにはもちろん理由があります。

 

なぜ長期在庫保管手数料を課金するのですか?

長期在庫保管プログラムは、過剰在庫、無期限に保管された在庫を削減し、販売回転率の高い商品の保管場所を確保する事により、出品者様に納品から販売開始までの時間の短縮、迅速な出荷能力を継続して提供する事を目的としております。

Amazon.co.jp  ヘルプより引用

 

この長期在庫保管手数料を設定していないとAmazon倉庫が貸し倉庫のような使い方をされて物が溢れてしまい、迅速な出荷ができなくなるんですね。

 

仕入れ分をきっちり180日以内に売り切ってしまえば問題ないのですが、OEM商品を大量に納品したけど思ったように売れなかった場合には特に注意が必要です。

 

課金日は毎年8月15日と2月15日の年二回と決まっていて、その時点で180日以上Amazonの倉庫に残っている商品が請求の対象となります。

 

長期在庫保管手数料の対策

Amazonから来るメールを定期的にチェックする

 

上画像のような、Amazon出品コーチからのメールが定期的に配信されています。

 

『すべてのリストを見る』をクリックすることにより、Amazonセラーセントラル内の余剰在庫の管理画面に移動しますので、対策を施していきましょう。

 

商品を値下げして8月15日/2月15日までに売り切る

 

例えば、6月の時点で長期在庫保管手数料の対象となっていても、8月15日までに売り切ってしまえば課金はされません。

 

Amazon倉庫から在庫を返送/廃棄する

 

FBAで納品した商品を自宅へ返送、またはAmazon倉庫で処分してもらうことにより、課金対象外となります。

 

返送/廃棄には以下の手数料がかかります。

 

Amazonセラーセントラル内ヘルプより

 

仕入れ前に在庫保管料をFBA料金シミュレーターで確認する方法

 

FBA料金シミュレーターを利用しますので、まず始めに下記のリンクをクリックします。

 

FBA料金シミュレーターの左上には『商品の寸法』『商品重量』が正確に記載されていますので、こちらの情報を利用します。

 

今回は小型と大型の商品を比較していきます。

 

まずは『iPhone用イヤホン変換ケーブル』を見ていきましょう。

 

 

FBA料金シミュレーターの画面を開いたら、
『ASIN、JAN、商品名』のいずれかを入力します。

※今回はASIN『B01N1WBD0R』と入力して進めていきます。

入力したら、『検索』をクリックします。

 

 

こちらは販売予定価格を入力する項目ですが、販売価格は保管手数料に影響しないので、適当な金額を入力してください。

※今回は『3000円』と入力しています。

『計算』をクリックします。

 

 

出荷手数料が算出されますので、『FBA(Amazonから出荷)手数料』という項目右側に注目してください。

 

右側に『330』と表示されていて、その横の『▽』マークをクリックすると、『月間保管手数料 ¥1』と表示されます。

 

小型の商品なので月額1円となっていますが、実際には日割り計算で課金されるので、1日約0.03円とさらに安くなります。

 

それでは、今度は大型の商品を見ていきましょう。

 

 

『商品の寸法: 45.9994 X 37.0078 X 23.0124 センチメートル 』を見ると、この商品はとても大きなサイズだとわかります。

 

を確認すると、月額295円がかかるということになり、日割り計算で約10円の手数料がかかってしまいます。

 

最初に確認した『iPhone用イヤホン変換ケーブル』の実に295倍の保管手数料がかかるということになります。

 

このように、『在庫保管料』商品が大きければ大きいほど高くなるということです。

 

FBA料金シミュレーターで長期在庫保管手数料を確認する方法

 

長期在庫保管手数料は、以下の計算式で算出します。

 

(長期在庫保管手数料) = (長期在庫保管手数料が課金された在庫数) x (商品の寸法(立方センチメートル)) x 87.4285円(180日) ÷ 1000

 

それでは、先程の『iPhone用イヤホン変換ケーブル』『ホットドッグベッド』の長期在庫保管手数料を調べてみましょう。

 

 

12.3952 × 4.0894 × 2.1082 センチメートル × 87.4285円 ÷ 1000 = 約9.3円

 

これは一個辺りの課金額なので、もし対象となる在庫が100個あった場合は930円となります。

 

「半年でこの程度の課金額ならそれほど気にしなくてもいいのでは?」

 

って思いますよね。

 

それでは、大型商品の『ホットドッグベッド』ではどうでしょうか?

 

 

45.9994 × 37.0078 × 23.0124 センチメートル × 87.4285円 ÷ 1000 = 約3425円

 

仮に対象となる在庫が10個あった場合には、長期在庫保管手数料だけでなんと34250円も課金されてしまいます!

 

このように、AmazonのFBAを利用する場合には大型商品の『長期在庫保管手数料』は想像以上に高額なので、知らないと大変危険な手数料となっています。

 

まとめ

 

『長期在庫保管手数料』は、実際にAmazonからの案内メールが届くか、Amazonセラーセントラル内で通知が来るまでは意識するのは難しいかもしれません。

 

中国輸入の場合には、せどりなどの国内転売とは違い国際送料がかかるので、小さくて軽い商品を取り扱うことが多いと思いますが、中には『体積重量』の大きい商品を取り扱うこともあります。

 

在庫保管手数料は重量が関係なく、商品の大きさ(寸法)が大きいほど課金額が高くなるので、大型商品の在庫管理には十分に注意して、可能な限り在庫を持たないようにしたほうがいいですね。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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