※本記事は動画でも解説しています。通勤・通学中にオーディオブック感覚でどうぞ!
こんにちは!Sakaiです。
先日私がいつもお世話になっているビジネスコミュニティのランディングパーティーに参加してきまして、輸入ビジネス実践者と交流する機会がありました。
中国輸入で大きく稼がれている方との会話の中で、
「中国からAmazonへ直接納品する時の国際送料が思ったよりもかかる時があるんですよね」
と仰っていたのが印象的で、他に会話に参加された方も、関税など後から請求が来るものについてはなかなか把握するのが難しいとのことでした。
そこで本記事では、中国輸入実践者でも意外と細かくは実践をされていない『仕入れ前の利益計算方法』について、詳しく解説をしていきます。
仕入れ前の利益計算を行うことにより、
「国際発送料金や関税が高くついて、思ったよりも利益が取れなかった。。」ということが少なくなりますので、ぜひ実践をされてみてください。
コンテンツ
仕入れ前の利益計算の仕方
Amazon販売価格
今回は、Amazonで実際に販売されている『日記帳』の利益率を、仕入れ前に計算していきます。
こちらの商品はFBA出品者が『2580円』で販売していますので、この販売価格をExcel表やメモ帳に入力します。
中国ショッピングサイト販売価格
次に、中国ショッピングサイトの販売価格を記入しましょう。
今回はタオバオで同一の商品を見つけることができました。
商品単価が『29.80元』ですので、
円元レートが1円/18元だと仮定して、
29.8 × 18 = 536.4
日記帳1個辺り『約536円』が仕入れ値となります。
FBA手数料
続いて、FBA料金シミュレーターで『FBA手数料』を、以下の記事を参考に算出してください。
『出品手数料』+『FBA(Amazonから出荷)手数料』=『FBA手数料』となりますので、
今回のFBA手数料は、387 + 350 = 737円となります。
ですので、『737円』という数字をExcel表かメモ帳に記入してください。
国際送料
これからご説明する『国際送料』は、仕入れ前に正確な利益を算出するのにとても重要ですので、この項目は繰り返し何度も読んでくださいね。
上の項目で『FBA手数料』を算出した時に利用した『FBA料金シミュレーター』を利用して、商品の重量と体積を把握して、大体の国際送料を計算します。
冒頭でもお伝えをしましたが、中国輸入実践者でも仕入れ前に国際送料を計算する時には実際の『実重量』で計算する方が多く、『体積重量』を意識していない方が多い印象です。
上の梱包イメージを見ていただくとわかりやすいと思いますが、
体積重量の大きいヌイグルミは1個でダンボール箱を使い切ってしまうのに対して、
体積重量の小さい商品は3種類の商品を10個、合計30個も1つのダンボールで仕入れられます。
体積重量の大きいヌイグルミは国際送料がとても高くなることが一目瞭然ですね!
国際送料を算出する時には、必ず体積重量から計算をするようにしていくと良いでしょう。
体積重量の算出方法については以下の記事で解説していますので、ぜひ一度ご覧ください。
FBA料金シミュレーターで商品を検索すると、左上に『商品の寸法』と『商品重量』が表示されますので、この貴重なデータを利用して国際送料を算出していきます。
※体積換算重量定数(6000)は物流ルートによって変動します。
上記の式を元に、今回見つけた『日記帳』の国際送料を計算してみましょう。
25.6032 × 20.8026 × 5.207 ÷ 6000 = 0.4622..
上記の計算で、この商品の体積換算重量は約 0.5kgという事がわかりました。
元々の商品重量が 0.8709kg、約0.9kgとなるので、今回は体積重量ではなく、
重い方の実重量 約0.9kg で国際送料は計算されます。
当サイトでお伝えをしている輸入販売方法は、代行業者に発注をしてAmazonFBA倉庫に納品する際、主に『OCS』というANAグループの国際輸送サービスを利用します。
詳細は割愛しますが、国際送料はどの代行業者も21kg以上でまとめて送ると
『1kg辺り18~20元』まで安くなりますので、今回の商品は国際送料
『1kg辺り19元』として、利益計算をしていきます。
0.9(kg) × 19(元) = 17.1(元)
円元のレートが1元/18円で計算をすると…
17.1(元) × 18(円) = 307.8(円)
この商品は、1個辺り約308円の国際送料がかかるということになります。
『308円』という国際送料をExcel表かメモ帳に記入しておきましょう。
中国国内送料
『中国国内送料』は、唯一仕入れ前に算出しにくい項目となりますが、代行業者に見積もりを依頼するか、直接問い合わせることにより、大体の数字を知ることはできます。
今回は1個あたり3元の送料がかかると仮定して進めていきます。
3(元) × 18(円) = 54(円)
中国国内送料は1個辺り『54円』となります。
関税
『関税』は、OCSを利用する場合には、AmazonFBA倉庫に納品された後に請求されます。
『約536円』という仕入れ値を算出していますので、
536 × 12% = 64.32
関税は『約64円』という数字を、Excel表かメモ帳に残しておきましょう。
関税については無税の商品もあれば、革靴のように30%以上かかる商品もありますので、以下の記事に一度目を通してみてください。
消費税
輸入品には関税に加えて消費税も課税されます。
日本の消費税率が適用されますので、2021年3月時点で10%かかることになりますね。
「個人輸入」と「商業輸入」では関税率が異なるので、詳しくは関連コンテンツを読んでいただけたらと思うのですが、今回は高い方の「商業輸入の関税率」で計算をしていきます。
具体的な計算式は、
((商品代金+送料) × 100%) × 0.10 = 消費税額
ですので、
(536 + 54) × 10% = 59円
消費税は「59円」という数字をExcel表かメモ帳に残しておきましょう。
関連コンテンツ:
仕入れ前の利益計算結果
それでは、ここまでの作業で集めたデータから利益計算をしていきましょう。
2580 – 536 – 737 – 308 – 54 – 64 – 59 = 822(円)
以上の計算から、一個当たりの予想利益は 『822 円( ÷ 2580 = 0.31 → 最終利益率31%)』ということになります。(※本コンテンツでは『輸入代行手数料』は含まれておりません。代行会社を利用される場合には、【2020年最新版】中国輸入初心者が仕入れ販売する際にかかる経費を詳しく解説の手数料を『タオバオ販売価格』に加算してください)
仕入れ前に大体の利益計算を行っておくことにより赤字リスクが大きく低減できますので、ぜひ本記事を参考に実践をしてみてください。
仕入れ前の利益計算は、Excelで『中国輸入管理表』を作成することにより、超効率的に進めていくことが可能です。
以下のコンテンツで作り方を詳しく解説していますので、ご覧になってみてください。
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関連コンテンツ:
→ 中国輸入の利益計算方法とエクセルで『中国輸入管理表』の作り方を詳しく解説!
それでは、最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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