【中国輸入】Amazon相乗り出品を実践する際の注意点を詳しく解説【商標権】

Pocket

 

中国輸入×Amazonにおける「相乗り出品」は、パソコンとネット環境さえあれば全くの初心者でも今すぐ始めることができ、全ての作業は自宅や喫茶店で完結することができます。

それだけ敷居が低いこともあって、メルマガ・LINEアンケート等の読者さんからのフィードバックを拝見させていただきますと、「試しにやってみよう」的な感覚で取り組まれている方が多い印象です。

でもですね、例え敷居が低い「相乗り出品」と言えども、実践するからには、

あなたは一人の事業者、経営者となります。

 

「試しにやってみよう」的な感覚では当然、中国から仕入れた商品の検品も適当になりますし、不良品を販売してしまってはお客様に価値提供はできません。

そこで本コンテンツでは、中国輸入×Amazon初心者が「相乗り出品」を少しでも軌道に乗せる確率を高めるために、実践する際の注意点を詳しく解説していきます。

 

関連コンテンツ:相乗りリサーチの具体的な実践手順を知りたい方はこちら

→ 【2021年最新版】Amazonを利用した中国輸入で利益の出る商品のリサーチ方法【相乗り出品】

 

中国輸入×Amazon相乗り出品を実践する際の注意点を詳しく解説

知らず知らずのうちに「商標権」を侵害している場合がある

例えば、Amazonで販売されているこちらの商品。

「スノーピーク(snow peak)」というブランドのキャンプ用品で、日本で商標登録されている商品です。

アウトドア・キャンプにご興味のある方なら、超有名ブランドだとすぐにわかる商品ですが、仮にそもそもブランドだと知らずに、中国で同じ商品がないかリサーチを進めたとします。

中国サイトのタオバオやアリババで画像検索をしますと、似たような商品がヒットしますので、輸入初心者の方は「仕入れてみようかな」と思いますよね。

でも当然、商標登録されているということは中国から仕入れた商品は偽物、コピー品となりますし、仮に正規品と同じ工場で作られている商品が仕入れられるとしても、「正規ルートを通っていない非正規品」となりますので、権利を侵害していることになります。

と、ここまでは、少し中国輸入の勉強をしたらすぐに身に付く知識なのですが、本当に注意すべきは「知らず知らずのうちに商標権を侵害してしまった」というケースです。

 

 

「体積重量」の大きい商品と取り扱ってしまうと輸送コストが増大するので注意

日本でも大きな商品を宅急便で送る時は高い送料がかかるように、中国から日本に送る際にかかる「国際送料」は大きければ大きいほど、初心者の方が想定していたよりも遥かに高い金額になりがちなので、事前に十分知識を深めておく必要があります。

例えば、こちらの商品。

 

ホットドッグを模したペット用のベッドということで、なんとなく大きい商品だということは推測できますが、画像だけでは具体的な大きさはわかりませんよね。

そこで裏技として、「FBA料金シミュレーター」というものを利用することにより、仕入れ前に商品の大きさと重量を知ることができます。

関連コンテンツ:

→ FBA料金シミュレーターの使い方を解説

 

で、実際にペット用ベッドの大きさと重さを調べてみますと、

このように、過去一度でもAmazon倉庫に納品されたことのある商品は「箱の寸法」と「商品の重量」のデータが記録されます。

それをFBA料金シミュレーターを使うことで、いつでも確認できるんですね。

商品の重さは「2.71キログラム」と重い商品であることがわかり、大きさも「約35×60×71センチメートル」とめちゃくちゃ大きいことがわかります。

仮にもしこの商品を、中国輸入初心者に推奨しているOCSという航空便で送ってしまうと、

体積重量が重量に換算されて、なんと「約25kg」分の国際送料がペット用ベッド1個でかかってしまいます。

この商品は、相応の物量を用意してコンテナ輸送(船便)を利用してようやく利益が取れる商品だと推測できます。

以上のことから、相乗りリサーチをする際には、まず「体積重量」を確認する習慣をつけて、大きな商品のリサーチに時間をかけないように意識してみてください。

ちなみに、上画像は国際送料の自動計算ツールがついている「中国輸入管理表」ですが、Excelの知識があれば以下のコンテンツを参考にぜひ作成をしてみてください。

リサーチ効率が飛躍的に向上しますよ。

関連コンテンツ

→ 中国輸入の利益計算方法とエクセルで『中国輸入管理表』の作り方を詳しく解説!

 

「Amazon販売価格が安い商品」は価格競争で利益が取れない可能性があるので注意

例えば、こちらのDIY商品は、Amazon販売価格が比較的安めです。

需要が高いので、「中国で同一の商品を探してみよう」と、思ってしまいがちな商品の1つです。

ただ、中国輸入管理表で仕入れ前の利益計算を行うと、前項の「体積重量」で利益が取れないことがわかるので、この時点でリサーチをやめて次に移るという選択肢ができますよね。

でも、苦労して見つけた商品。

中国サイトで安く仕入れられる可能性があるなら、と、一縷の望みをかけてタオバオとアリババで検索をかけてしまうのが人情というもの。

 

 

そしてタオバオで同一商品は見つかったものの、利益計算をすると赤字です。

この商品を始めとするAmazon販売価格が安い商品は、仕入れ単価を含めていない時点での利益計算で利益が薄かったので、慣れてくると同一商品を見つける時間を使わずに仕入れ判断ができます。

いかに「中国輸入管理表」を作って事前に利益計算をすることが、時短に繋がるかをわかっていただけたかと思います。

 

Amazonレビューの評価が低いと返品リスクが高まるので要注意

苦労して中国商品をリサーチしていると、多少Amazonのレビューが低くても、「検品さえしっかりしておけば大丈夫だろう」と考えてしまいがちですし、私も初心者の時は同じように考えていました。

でもですね、中国の商品は「極端に安ければ日本基準ではほとんど不良品」という商品が存在する点には十分注意する必要があります。

タオバオは基本的に中国の一般人を対象として商売をしているので、日本を始めとする海外の販売は想定していません。

中国の一般人は「安ければ価格相応」と知った上で安い商品を購入していると推測できるので、我々日本の事業者はこういった「中国の商習慣」に関して、経験を通じて知見を深めていく必要があるわけです。

とはいえ、何かしらの回避方法を知らないと初心者は一歩を踏み出せませんので、以下のコンテンツを参考にしてください。

関連コンテンツ:

→ 中国輸入転売初心者が意識すべき不良品トラブル注意点と回避方法

 

「安全性」に問題のある商品を取り扱ってしまうとリコールリスクがあるので注意

Amazonでは「バイク用テールランプ」といった配線して電気を使うノーブランド品がたくさん販売されています。

もちろん中国でも容易に同一商品を見つけられるのですが、

電気を使う仕入れ単価の安い商品のお取り扱いは推奨しません。

前項でもお伝えした通り、中国では仕入れ単価が安い商品は「価格相応」です。

中国の一般の方は、それを理解した上で買っている。

でも日本のAmazonで購入する人は、「日本品質で安全な商品」を求めています。

もし中国で単価の安い低品質の商品を仕入れてしまい、それが原因で購入者が取り付けたバイクで「発火」してしまったらとんでもないことになりますよね。

もちろん、こういった安全リスクのある商品を販売して実際に購入者からクレームがあれば、リコール対応(リスク商品を全て自費回収)を求められますし、アカウント停止にも繋がります。

以上のことから、初心者のうちは少しでも安全リスクがある商品は避けてください。

 

キャラクター商品など「著作権」が存在する商品は要注意

リサーチをしていて、動物だったりアニメ風のキャラクターが印刷されている商品は注意が必要です。

例えば、

「おさる」が印刷されているボクサーパンツ。

この商品、実は「おさるのジョージ」というキャラクターが印刷されていて、原作は海外の絵本です。

日本でもアニメ化されるくらい人気のキャラクターですが、アニメに詳しくない人は普通のサルがノーブランド品に印刷されているだけって思いますよね、

けれども、

上画像のように、日本でも商標登録されていて権利が保護されています。

キャラクターが印刷されている商品は、全て著作物であると考えてリサーチすることを推奨します。

関連コンテンツ:

→ ゲームグッズやキャラクターグッズの仕入れはNG

 

カタログ作成者が「アクティブ」な商品に相乗りをすると「出品停止依頼メール」対応が必要な場合がある

日本のAmazonでは、たくさんの中国人セラーが進出しており、素晴らしい商品を販売しているセラーもいれば、Amazonのプライベートブランドの基準を満たしていないカタログを量産しているセラーもいます。

これは中国に限らず日本のセラーさんも基準を満たしていないカタログを作りますし、私も販売カタログを作り込まずに見切り発車で新規出品して、プライベートブランド基準を満たしていないために相乗りされた経験があります。

そういったカタログはプライベートブランド化する前に諦めてしまうセラーが私を含め大半で、Amazonでは「プライベートブランド化できなかったカタログ」が無数に存在しており、相乗り出品の対象となっている現実があります。

中にはまだ諦めていないセラーは、自分が作ったカタログに相乗りをしてきたセラーに対して「当社に権利があります」などの内容を記載した「出品停止依頼メール」を送ってくることがあります。

特に「新規出品者」のマークがついた相乗り初心者には高確率でメールが飛んでくるので気をつけてくださいね。

私はこのようなカタログ作成者が販売し続けている状況を「アクティブ」と定義していて、アクティブなカタログへの相乗りの推奨はしておりません。

正当性・プライベートブランドの対策が不完全云々の前に、相乗りをすることによって考えられる行動への対応は時間的ロスが大きく、カタログ作成者・相乗り出品者の双方にとって、デメリットでしかありません。

以上のことから、アクティブなカタログの相乗りは控えた方が良いです。

カタログ作成者がすでに存在していない、プライベートブランド基準に満たしていないカタログ(非アクティブ)に関しては、「同一商品は同一カタログで販売する」というAmazonの規約が存在する以上、一考する価値はあると思っています。

アクティブ・非アクティブに関しての考察は以下のコンテンツでも解説していますので、ご参考ください。

関連コンテンツ:

→ 基本的にノーブランドの商品は相乗りOKですが・・・

 

終わりに

 

「Amazon相乗り出品を実践する際の注意点を詳しく解説」というテーマでお届けしていきましたが、いかがだったでしょうか?

中国輸入×Amazon「相乗り出品」は前提知識がないとトラブルが発生しやすく、「独学でやっていたらアカウント停止していたと思います」と何名かの生徒さんが仰っていただけるくらい覚えること・失敗から学ぶことが多いです。

以上、少しでも本コンテンツがあなたのお役にたちましたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です