中国に拠点を置く輸入代行業者に発注をして、直接日本のAmazon倉庫に納品する場合には、あなたが行う作業は9割以上、リサーチに時間を費やすと言っても過言ではありません。
利益に直結する作業ですので、基本をしっかり押さえて儲かる商品をどんどんストックしていきましょう。
Amazonで需要のある中国輸入商品をリサーチする具体的な手順
今回は基本中の基本、すでにAmazonで販売している出品者が抱えている商品をリサーチをしていきます。
実力のある出品者を見つけることができれば、芋づる式に儲かる商品を見つけることのできる王道リサーチです。
それでは、あなたも実際にAmazonのサイトを開いて、一緒にやってみてくださいね!
※本記事でご紹介するリサーチ方法はGoogle chrome(グーグルクローム)というブラウザが必須となっています。
参考記事:
中国輸入商品を扱っているセラー(出品者)を見つける
今回は『ホビー』カテゴリーの『ノーブランド』を見ていきましょう。
①の入力フォームに『ノーブランド 2500円以上 中国商品でよく見るキーワード(今回は小道具)』と記入して、②の虫眼鏡マークをクリックします。
まだ中国輸入を実践し始めたばかりで、「どの商品が中国から輸入できる商品かわからない」と感じる場合には、「ノーブランド 2500円以上」とだけ入力して、検索してみてください。
Amazonで「ノーブランド」と検索をして表示された商品は、高い割合で中国サイトで販売されている商品ですので、仕入れ対象となる可能性があります。
ノーブランド商品のリサーチを継続して、検索結果から「これは中国商品だ」と、目利きができるようになりますと、「中国商品でよく見るキーワード(今回は小道具)」でのリサーチが捗るようになります。
今回価格は「2500円以上」と設定していますが、それ以下でも利益を得られる商品はもちろん存在します。
ただし、価格が安い商品は低リスクとなるかわりに敷居が低くなりますので、初心者同士の価格下げ競争が始まりやすく、利益が取れない可能性があるので、注意が必要です。
それでは、今回は『ノーブランド 2500円以上 小道具』でリサーチを進めてみましょう。
『ノーブランド 2500円以上 小道具』に関連する商品が画面いっぱいに表示されます。
もし赤い矢印に示している「カスタマーレビュー」が表示された場合には(表示されない場合も有)、★4以上をクリックして進めてみてください。
これにより、レビューで高評価を獲得している、品質の良い商品のリサーチを進めていけますので、返品リスクを低減できます。
今回は理想的なキーワード(小道具)を選べたからか、検索結果の1ページ目から画像赤枠内のような、いかにも中国商品っぽいゲートルが出てきました。
赤枠内の商品タイトルをクリックして、販売ページを見てみましょう。
『ノーブランド』と入力して検索結果に表示された商品は、9割以上中国で輸入できるので、別の中国商品でよく使われているキーワード検索も試してみてください。
今回は普通に商品を購入するのではなく、利益の取れる商品を見つける(リサーチする)のが目的ですので、中国商品を抱えている出品者を見ていきます。
『新品(2)点』をクリックしてみましょう。
この『新品(2)点』は、『旧日本軍 ゲートル』の商品販売ページに2人の出品者が販売しているということです。
仮に中国サイトで同一の商品を見つけて輸入し、この商品販売ページで販売することを「相乗り出品」と言います。
以下の動画でAmazon販売の基礎知識を詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。
初心者・副業から始められる中国輸入の魅力を徹底解説!
中国輸入×Amazon販売の基礎知識を身につけよう(Amazon編)
セラーが扱っている商品を見ていく
2人のセラーが表示されますので、順番に見ていきます。
確認したい『セラー名』をクリックして、出品者の詳細ページに移動しましょう。
続いて、セラー名の下にある『~のストアフロント』をクリックしてください。
セラーが販売している商品が表示されます。
パッと見る限りでは、中国から輸入できる商品のみを販売されていますので、
今回は「ノーブランド品」と記載されている『マトリョーシカ』を見ていきましょう。
仕入れ基準を満たした商品かどうかを確認する
中国輸入で利益を得る為には、Amazonでたくさん売れている商品を見極める必要があります。
今回はSmasurfというツールと、モノレートというサイトを利用して、『マトリョーシカ』が仕入れ基準に満たした商品かどうかを確認します。
参考記事:
⇒ 中国輸入転売ビジネス必須ツール『SmaSurf 』の導入方法
①『SmaSurf設定』タブにカーソルを合わせると小ウィンドウが開くので、②の『アイテムクイックを表示する』にレ点を入れる。
それによりSmaSurfの機能が利用できるようになりますので、追加されたウィンドウ内③の『FBA料金シミュレータ』をクリックしてみてください。
なぜ「FBA料金シミュレータ」を確認するのかというと、理由は2つあって、
- 正確な出品者数の表示
- 商品の実重量と体積重量の確認
上記2点の確認を始めのうちにしておくと、効率的にリサーチを進められるからです。
一つ目は「正確な出品者数」は、画像ではきちんと表示されていますが、リサーチの進め方によってはこの表示がされないことがあるからです。
二つ目は、最初に重量と体積重量を確認しておくことにより、「重すぎる・大きすぎる商品」はこの時点でリサーチをやめて、次のリサーチに進められるからです。(商品の実重量・体積重量が大きいと送料や在庫保管手数料が高くなる)
では実際にFBA料金シミュレータの画面を見ていきましょう。
FBA倉庫に納品履歴がある商品は「箱の寸法と商品重量」のデータが確認できます。(貴重なデータが簡単に確認できて今でも凄いと思う)
私がお伝えしている方法では、この数値を利用して「仕入れの前の利益計算予測」を生徒さんにしてもらっています。
例えば、中国輸入管理表に数値を打ち込むと、
このように、中国から日本に送る際にかかる「国際送料」が自動で計算される仕組みになっています。
この商品は体積重量が大きいので、仕入れ前の予測では「528円」の国際送料がかかる可能性があるということがわかります。(※梱包材を考慮して、数値はFBA料金シミュレータより高めに入力しています)
「マトリョーシカ」のAmazon販売価格は「2060円」なので、もし仮に体積重量がもっと大きくて「国際送料」が1000円近くかかると確認できた場合は、商品単価や関税、代行・検品手数料などの経費を含めると大して利益が取れない・赤字になる可能性が高いとわかるので、最初に実重量・体積重量を確認することが重要です。(これをしないと中国サイトで同一商品を探すなどの時間が無駄になってしまう)
中国輸入管理表の作り方は以下のコンテンツで詳しく解説していますので、ご参考になれば幸いです。
関連コンテンツ:
→ 中国輸入の利益計算方法とエクセルで『中国輸入管理表』の作り方を詳しく解説!
「マトリョーシカ」は体積重量が大きくて利益が取れなかった、もしくはライバル数が多くて月間販売数が少ないと仮定し、この商品は諦めて次のリサーチを進める手順を解説していきます。
ちなみに、「ライバル」となる出品者数は以下の基準を推奨していて、
理想としては、最安値はプライム会員の場合には送料無料となる2000円以上、出品者数は5名以下、ランキングは20000位以内となりますが、この辺りの基準はケースバイケースの場合も多々あるので、自分のなかで守るべき基準を決めておくと良いです。
参考記事:
今見ているセラーは、中国商品は多いのですが、他の商品を確認しても利益の取れる商品がなかったので、別のセラーを見ていきたいですよね。
そのような場合、
前項の『中国輸入商品を扱っているセラー(出品者)を見つける』で再度リサーチしても良いのですが、次は「芋づる式リサーチ」と言われている方法を実践します。
今回リサーチした『マトリョーシカ』に相乗りをしている10人以上のセラーを確認していきましょう。
FBA料金シミュレータの「箱の寸法」上に『ASIN』というコードが記載されています。
このBから始まるコードをコピーして、Amazonトップページの検索窓に貼り付けて検索をしてみましょう。
参考記事:
⇒ Amazonの商品を簡単に探せる『ASINコード』とは?
続いて、(11点の新品)をクリックします。
そうしますと、右側に出品者(セラー名)一覧が表示されますので、上から順番に見ていく作業を繰り返していきます。
数回繰り返していくと、中国輸入商品を抱えているセラーを見つけることができます。
しかも今回は良い商品をたくさん販売していて、芋づる式に儲かる商品が見つかる予感!
早速『ロングドレス』を見ていきましょう。
レビューが☆4.5と高く、私が設定する判断基準は満たしています。
1つ注意が必要なのが、この商品は 4つのバリエーションが存在していて、今回は価格の高い「Lサイズ」を選択しています。
バリエーションの販売個数は後にお伝えをするツールでは精度の高い数字が拾えないことがあるので、「最初は1点のみテスト仕入れする」など、売れなかったときに備えてリスクを低減するようにしてください。
次に、FBA料金シミュレータを経由して「出品者数」を見ていきます。
「新品(4)点」と記載されていることから、現時点で4名の出品者が販売していることがわかります。
仮にあなたが輸入して販売する場合、5名の出品者が販売することになるので、「ロングドレスの月間販売個数」さえ知ることができれば、その数値に5を割れば、1名あたりの月間販売個数を仕入れ前に予測することができます。
続いて、「Keepa」というリサーチツールでランキングと月間販売数を確認してみましょう。
詳細は割愛しますが、有料のKeepa導入後にAmazon販売ページ商品画像下に表示される「統計」をクリックしますと、売れ筋ランキング最下部に「9(月ごと)」
私の経験上、この数値はロングドレスの「月間販売個数(全ての出品者の販売個数含む)」
と考えていて、実際にこの数値を参考にしますと、データに近い実売数を確認しています。
詳細は以下の動画コンテンツで詳しく解説していますので、ご参考になれば幸いです。
中国輸入×Amazon販売で使える優良リサーチツール・Keepaとショッピングリサーチャーを詳しく解説
価格は他のバリエーションを確認しますと若干の値下がりリスクはあるものの、月間販売数を出品者数で割ると月に1〜2個売れる可能性があるので、高単価による利益率の高さを考慮しますと、ここでようやく仕入れ候補となります。
中国サイトで仕入れ候補(Amazonと同一商品)を見つける
輸入代行業者を利用する場合、主にタオバオとアリババというサイトでAmazonと同一の商品を見つけて、発注依頼をかけます。
「Windows」「MacOS」両方の画像検索方法を以下のコンテンツで詳しく解説していますので、ご覧ください。
関連コンテンツ:
→ 【2020年版】中国輸入リサーチで効率的なタオバオ画像検索を解説
まずタオバオサイトで「画像検索」をしてみますと、
Amazonと同一画像が2つ表示されています。
ですが、同じ画像が並ぶとどれを見ていけば良いのか迷ってしまいますよね。
そこで参考にしたいのが、画像赤枠内の『0人付款』という箇所です。
『付款』は、日本語で『支払い』という意味なので、右の同一商品は0人が購買しているということになります。
ここから汲み取れるのは、価格設定が適切でなかったり、商品の品質に難があるなどの可能性がある店舗からはそもそも購入されないので、購買実績のある店舗から購入する必要があります。
以上のことから、左の商品は12人が購買しているということになるのですが、単価が「208元」と高めなので、利益が取れない可能性があります。
なので、今回はアリババサイトで「画像検索」をかけて進めていきますが、基本的な要領はタオバオの画像検索を同じです。
Amazonと同一の商品がありましたので、更に詳しいデータを確認していきます。
赤矢印が示している『回头率 40%』に注目してください。
この数値、Google翻訳などで翻訳するとなぜか「返品率」と表示されるのですが、実は全く違う訳され方をしていて、実際は「リピート率」です。
私の経験上、基本的『回头率(リピート率) 30%以上』は比較的高い数値だと認識しているので、こちらの商品は価格と品質のバランスが良いと考えられます。(中国では価格が安ければリピート率が高くても日本の感覚では低品質(価格相応)の商品が届くので注意!)
ここまで確認ができたら、あと一息です!
以下の記事を参考に、最終確認である仕入れ前の『利益計算』を行ってください。
⇒ Amazon中国輸入実践者必見!仕入れ前の利益計算方法を詳しく解説
その他関連記事:
⇒ 輸入ビジネスは日本語だけでOK!中国語や英語を簡単に翻訳する方法
⇒ 中国輸入転売ビジネスにおけるタオバオサイトの基本的な使い方
⇒ 中国輸入転売ビジネスにおけるアリババサイトの基本的な使い方
中国輸入セラーをリスト化
今回『ジュエリーボックス』を販売していたセラーは、他にも利益の取れる商品を抱えていて、芋づる式に儲かる商品を見つけることができました。
このような有力なセラーをExcelやブックマークでリスト化することにより、今後のリサーチ効率が向上しますので、ぜひ実践をしてみてください。
Excel等で作成した中国輸入管理表にストックする
リサーチをした商品は、Excel等で作成した管理表にストックしていきましょう。
中国から日本へ商品を発送する際にかかる『国際送料』は『体積重量』と『重量』によって決まるので、管理表を作成する際には必ず記載するようにしてください。
関連コンテンツ:
→ 中国輸入の利益計算方法とエクセルで『中国輸入管理表』の作り方を詳しく解説!
仕入れる前に必ず商標権や著作権・法規制を確認する
私は購入するだけの時には全く気づくことはなかったのですが、Amazonでは誰でも簡単に商品販売ページ(カタログ)を作成することができます。
知識の浅い出品者がカタログを作成した場合、商標権や著作権、法規制がかかった商品を販売し続けているケースが多々あるので、中国輸入の実践を通して、
出品停止やAmazonアカウント閉鎖などから身を守る知識を蓄積していく必要があります。
以下の参考記事一覧に、最低限必要な知識をまとめましたので、実際に仕入れる前にお読みください。
参考記事:
⇒ Amazon販売に取り組む前に必ず知っておくべき商標権について
⇒ 中国輸入初心者がAmazonで販売OKと判断しやすいNG商品
⇒ Amazonリサーチ時に注意すべき中国輸入NG商品とは?
終わりに
今回はAmazonで既に売れている商品カタログに出品していく『相乗り販売』について解説をしていきました。
いきなりオリジナル商品を作成するのは覚えることが多く敷居が高いですが、『相乗り販売』で月収10万円以上を稼げるようになると、基礎的なPCスキルからAmazon販売の物販スキルまで、今後あなたのビジネスに役立つ技術を幅広く身に着けることができます。
まずは相乗り販売で知識とスキルを身に着けて、将来的には外注化やオリジナル商品を創って新規出品してあなたのビジネスを拡大していきましょう。
お世話になります。
中国輸入未経験な自分にも、とても分かりやすく、これからの実践にとても役立つ内容だと感じました。
こんばんは!
本コンテンツのリサーチ方法で利益の取れる商品は着実に見つかっていきます。
まずはぜひチャレンジしてみてください!